ボルばか日記

~ボルダリングに熱中しているブログ~

第14回ボルダリングジャパンカップ、石松大晟さん野中生萌さんが初優勝



2019年1月27日。第14回ボルダリングジャパンカップ
会場は、駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場。
昨年と同じ会場でした。
1500人猶予の人が集まった大会でした。超満員です。

9時開場と言うことで、8時半に待ち合わせて歩いていると、歩道には人が一杯です。
こんなに見る人がいるの?
去年の比ではないなあ。
と思いながら歩いていると会場に着きました。
長蛇の列です。
もっと早く来たら良かったと後悔しました。

ん?

なにか違う。
ここは会場ではないのでは?
と思って見たら、インドアテニスの列でした。

良かった。

歩き返します。
今度こそ会場です。
10分前ぐらいに着いのに既に入場が始まっていました。

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9時30分
準決勝がおもむろに始まります。

準決勝は20人
予選の成績の悪い順に登ります。

登る制限時間は5分間。
オブザベーションを含んだ時間です。
課題は4つ。
一つの課題が終わると、次の5分間がインターバル。
5分休むと次の課題が始まります。

男女4つずつ全部で8課題。
左から右に8課題が並びます。
最大で8人が同時に登ります。
見ている方は大変です。
あっちを見たりこっちを見たり。

女子で予選好調だったのが、中村真緒さんです。
昨年は、森秋彩さんが盛り上げました。
今年は中村さんが予選11位だったのですが、3課題を完登します。

男子は課題が厳しく楢崎智亜さんの2完登が最高でした。

1位楢崎さん。」
2位は3連覇中の藤井快さん。
決勝はこの2人が優勝を争うと思っていました。

女子の決勝進出は、
1位中村真緒さん
2位伊藤ふたばさん
3位野口啓代さん
4位野中生萌さん
5位倉菜々子さん
6位平野夏海さん

男子は、
1位楢崎智亜さん
2位藤井快さん
3位杉本怜さん
4位石松大晟さん
5位土肥圭太さん
6位村井隆一さん

群雄割拠だった男子はファイナリストの6人中5人が昨年と一緒でした。


決勝は午後1時半から。


決勝になると演出も華やかになります。
プロジェクションマッピングです。

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さらに、芸人の人も登場し会場をあおります。
少し滑ります。

いよいよ、2時に競技開始です。

2課題目には、野中さん野口さん伊藤さんの3人に争いが絞られてきます。

順決勝好調だった中村さんは苦戦します。

勝負を分けたのは、2課題目。この課題はダイナミックで、飛んで上を取ってそれから左のホールドを流れの中で取って止めます。

野中さんは、2度めのトライでそこを取り完登します。
野口さん、苦戦します。こういう課題は得意なのに越えられません。中間点であるゾーンも取れませんでした。

実はこのこのゾーンが取れなかったことが勝負を決しました。

第3課題は、逆に野口さんが完登。
野中さんは完登できませんでした。でも、ゾーンはしっかり取りました。

最終課題、流石です。野中さんも野口さんも完登します。
完登数は、2人とも3つ。
ゾーン獲得数が4つと3つ。
この小さな差で、野中さんが初優勝でした。

続いて男子。
第1課題、4人が完登します。難しいように見えるのですが簡単なのかと思ってしまいます。
ところが、優勝候補の藤井さんと楢崎さんが失敗します。
1課題から波乱の予感です。
男子の優勝を分けたのは、第3課題でした。

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ゴールがひたすら遠いのです。
足を置くホールドが滑りそうで悪いです。

この課題、足の悪いホールドになんとか足をおいて、そこから飛びつきゴールを取ります。
信じられません。ここで飛ぶの。
ここを完登できたのが、石松さんと楢崎さんの2人でした。

そして最終課題。

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三日月みたいな黄色の細長いホールドが下に3つ並んでいます。

ここを体を振りながら走り次のホールドを取ります。
ただ、次のホールドをどう取るかがわかりません。
なにせ次のホールドが逆を向いています。
これ取るのは、左の三日月と右の黒い大きなホールドを左手と右手押さえて取るのかと思いました。

実際に選手全員がそうやっていました。

ところが誰も体を止められません。

傾斜がきつく滑って落ちます。
どうするんだと全く分からなかったら、土肥さんが、全く違うムーブをします。
何と黒いホールドだけを取っていきます。
しかも右手一本で。なんとこれで体が止まりました。

登り方は一つではありません。
これが答えだったのかと館内は大歓声です。

黒いホールドを取ったあとに左の三日月ホールドを取ります。
ここがゾーンです。
実は、このゾーンが絶妙だったかもしれません。
みんな騙されました。

やっと、登り方が見えた瞬間。
次は誰が完登するかと思ってました。
ところが、このムーブをしたのは土肥さんだけでした。
それほど、考えられないムーブでした。

大会は、最後の楢崎さんになります。
もうこれで終わりかと思いました。
難しすぎます、この課題。

楢崎さんも何度か失敗します。

ここで、楢崎さんは、なんと土肥さんのムーブに変更します。

すると、黒いホールドを取り体が止まります。

最終課題。
この課題を完登すると楢崎さんが優勝することは、見ているみんなは分かっています。

黒いホールドで体を止めた楢崎さん。
左手に三日月ホールドを持ち、右手では黒いホールドを押しながら登っていきます。

場内は、今日イチの割れんばかりの大歓声です。

登って登って右上の青いゴールが見えてきました。

ところが、ここからがまた大変です。

見ている通り、右足を置くところがありません。

踏ん張る楢崎さん。

会場の歓声。

登る楢崎さん、

会場は大歓声です。

でも、無常です。

耐えられなくなった楢崎さんは落ちてしまいます。

このトライで体力をつかいきったのか、それから何度かトライしますがゴールはとうとう取れませんでした。

石松さんの初優勝が決まった瞬間でした。

男女ともの初優勝の大会でした。

今年も面白かっったです。