思えば一昨年の10月の終わりに始まった僕のボルダリング。
最初、壁を登る度に腕の筋肉が「ぶちっ!ぶちっ!」と切れるような気持ち悪い音が聞こえた。
高所恐怖症と言うのもあった。上の方に上がっていくと足が震えた。
100度とか115度とかの壁はありえないものだった。
100度の壁ってどういう物かと言うと、よくスキーで30度の坂とかあるじゃないですか。100度って言うのは壁がしゃしゃり出ていて腕の位置と足の位置を見ると、腕の方が外にある状態です。う~ん、分かりづらいですね。
分かりづらいので、一度ボルダリングジムに行きましょう。一度で分かります。
スタートができない。
最初のボルダリングはそういう感じでした。
スタートできないというのは、ボルダリングに行っていない人には分からないと思いますが、スタート位置に付いて次に手を伸ばしたら全く動かなくなったという状態です。もしくは腕が次のホールドを持てないと言う状態です。
一つ級が上がるとそう言うものなんだとか言うわけではなくて、同じ初心者用の級でさえ違う課題に行くと、とたんにそうなっていくわけです。
もう何年も運動をしていなかった僕は、筋力なんて限りなくゼロに近い状態でした。
もう無理、もう無理の連続だったのでした。
何回行っても上手にならない自分。
もう何度もやめようと思いました。
でも、
何とか続けようと思ったのでした。
難しくても、上手になれなくても、ボルダリングは面白かったのですね、きっと。
腕の力が欲しいと思うのは当たり前のことで、指の力が欲しいと思ったのでした。
あの小さなホールドをつかめるのは、指を鍛えるしかないのでは!と思ったのでした。
そして、1年半後。
週一度のボルダリングと、週末の30分強の筋トレが良かったのかも知れません。
やっと、今まで難しくてできなかった課題が少しずつできるようになりました。
ここまで長かったけど、継続って言うのは大事なんだなあと思った最近です。
もっともっと上を目指していきたいですね。
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